妊娠や出産が引き金になって発症することもある

下肢静脈瘤は女性がかかりやすい病気で、加齢や立ち仕事が主な原因と言われています。
しかし、妊娠や出産が引き金になって発症することも珍しくないです。
一人目の出産のときに発症しなかったからと言って安心はできません。
二人目の出産のときに発症することがあるからです。
基本的に下肢静脈瘤は治療をしない限り改善しないですが、妊娠の場合に限っては分娩後に治ることがあります。
そういうこともあり、妊娠中に下肢静脈瘤の治療をすることは少ないです。
妊娠中は下肢静脈瘤の進行を予防するケアだけを行います。
逆流に対する外科的治療は行いません。
マタニティ用の弾性ストッキングを着用し、圧迫療法と呼ばれる方法でケアします。
マタニティ用なのでお腹に強い圧迫はかからず、ふくらはぎや太ももにはきちんと圧力がかかるようになっています。
出産後も症状がある場合、本格的に治療することになりますが、授乳が終わる産後5ヶ月以降からにしましょう。